問いそのものが重要

人生で最も大切にしているものは何か
お金と時間、どちらを選ぶ?それはなぜ?
どうやって人生を変えたいと思う?

明石高専で開催された"フューチャーセッション2018in明石"に参加しました。
ファシリテーターのボブ・スティルガー博士の問いは、忙しい日々のなかで敢えて目を逸らしているものに向き合うことを要求するものでした。
セッション中のいくつかのタイミングで、宮内えり子さんのクリスタルボウルが演奏され、その独特かつ美しい音に身を任せるのも心地よかったです。

セッションでは、明石のはらくらぶの丸谷さん、明石浦漁協組合長の戎本さん、TAKUMI FARMの橋本さんが環境・漁業・農業それぞれのフィールドからの問題提起を行い、それを受けてのダイアローグや、冒頭の問いにもつながるワールドカフェなどが行われ、かなり濃密なものでした。

「バランスより調和」というフレーズも出ました。
誰かのせいにせず、事実をきちんと理解し共有することで、調和が生まれるのだろうとは思いますが、それには時間がかかります。
忍耐強い対話が必要です。議論の末に妥協するというよりは、息長く熟議することだと思います。

しかし現実は、時間をかけた熟議を許さないスピードの世界。また、今日明日をどう生きるかという瀬戸際の人にとっては「息長く」など言ってられない。僕自身、そこに痛みを覚え、「もうダメだ」としばしば思っているのです。
そんな中、答えのない問いに向き合った参加者の皆様が大切な仲間です。問いに対する答えより、その問いそのものが重要だと思います。素晴らしい未来が訪れると信じます。


(ライター:ふろしき)